2021年2月2日放送の「ガイアの夜明け」で新型コロナウイルスの渦中で光る日本の冷凍技術がピックアップされます!日本でも接種が始まるアメリカ ファイザー社のワクチンは保存にマイナス75度の環境が必要になります。
しかし今回気になったのは、「魔法の氷」と呼ばれる不思議な氷です!
一体どんな氷なのでしょうか?
それでは見ていきましょう!
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液体のような氷
まずは下の画像をご覧ください!
出典:YouTubeより
普通の氷塊とは違うのは明らかですね!
少し液体に近いような気がしますし、だけど完全な液体でもないようです!
魚をこの氷に浸けていますが、この後の動画では3秒くらい浸けた魚がカチコチになって出てきました!かなり温度が低いことがわかりますね!
一般的な製氷機で作る氷塊ではこうはなりません!場所などによりますが、クーラーボックスを密閉していても数十分から1時間しないと、魚はカチコチにならないのです!
しかし「魔法の氷」ではほぼ一瞬で冷凍できてしまいました!
一体どんな氷なのでしょうかね!
魔法の氷の正体は?
調べてみたところシャーベット状の氷のことではないかという結論に至りました!
出典:http://sanzennen.com/news.html
海水から製氷されたシャーベット状の氷ですが、通常の氷塊と違い魚の鮮度を保つのに適しています!
というのも、海水シャーベット氷は粒が小さくマイナス1~2度となっています!そのためこの氷で活け締めすると魚は即死し、しかも芯温0度以下まで短時間で冷却されます。
その結果乳酸が溜まらず、体内に血が廻ることなく理想的な活け締めを実現することができます!
温度が低いため腸炎ビブリオ菌や大腸菌の繁殖もありません!
出典:http://sanzennen.com/news.html
上の画像を見ていただければシャーベット氷で活け締めしたサバは色も良く鮮度抜群なのは一目瞭然ですよね!
魚の塩分濃度と同じ「シースノー」
もう一つ面白い氷がありました!
それが「シースノー(sea snow)」という雪状の氷です!
出典:https://www.mars-company.jp/seasnow/#products
この氷の凄いところは、「マイナス1度かつ塩分濃度1%」というところです!
<マイナス1だと何が良いのか?>
まず魚は0度以上で腐敗が進みます。つまりどんどん鮮度が落ちていき、美味しく頂けなくなっていってしまいます。そしてマイナス2度以下で凍っていきます。
つまり0度とマイナス2度の間である「マイナス1度」が魚を長時間保存するのに適している温度なのです!
<塩分濃度1%だと何が良いのか?>
「塩分濃度1%」というのは、魚の体液に含まれる塩分濃度と同等になります。ちなみに人間も同じ塩分濃度です!
通常の保存用氷は塩分濃度0%が一般的ですが、それだと何が問題なのでしょうか?
それは「浸透圧」により魚の体液が外に流し出され鮮度が落ちるという現象が起きてしまうのです!
つまり塩分濃度1%だと浸透圧差が生じませんので身の変色もなく高鮮度が保持されるということです!
一般販売されているのか?
魚釣りをする方の中には釣った魚を頂くことが楽しみという方が多いと思います!筆者も自分で釣った魚は2倍の美味しさがあります!
そんな方には魚を高鮮度のまま保つことができるシャーベット氷があったら嬉しいですよね!?
そこで一般販売されているのか調べてみました!
ところがご想像の通り一般的には売られていないようです、、、そりゃそうですよね、、、使い捨てになる氷にそんなに需要があるとも思えません、、、
もし欲しいという場合は製氷機を購入するしかありませんね笑
出典:https://www.mars-company.jp/seasnow/#products
おそらく受注生産ですので金額は問い合わせないと分かりませんが、数百万円はするのではないでしょうか、、、
まあ輸送業者や卸売業を営んでいる方以外は必要ありませんね!
まとめ
魔法の氷の正体は
- シャーベット氷
- シースノー
ではないかと思われます!
ガイアの夜明けでは魚の冷凍に用いる魔法の氷だけでなく、カツや寿司などを冷凍する技術なども紹介されます!
コロナの影響でワクチンの保存以外にも、消費者に鮮度を維持したまま配送するといった必要性が出てきており、今後ますます冷凍技術が発展していきそうです!
我々の生活には必要不可欠な技術となっていますので、ガイアの夜明けを観て理解を深めてみるのも良いかもしれませんね!