2020年4月21日放送の「世界の村で発見!こんなところに日本人」にて、吉幾三さんがアフリカ エチオピアに住む日本女性に会いにいきます。そこに2m級の肉食鳥がいるということで、どんな鳥なのか気になり調べてみました。
その正体は「ハシビロコウ」という鳥らしいのですが、どういった鳥なのでしょうか?
番組内で重複する部分もあるかもしれませんが、気になる方は一緒に見ていきましょう!
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動かない鳥 ハシビロコウ
出典:Twitter
ハシビロコウ:ペリカン目ハシビロコウ科ハシビロコウ属
ハシビロコウは、人間で言う身長が110cm〜150cmと大型の鳥で、翼を開いた時の左右の長さは230cm〜260cmにもなります。それが上記の写真なのですが、これが目の前にいたら腰を抜かしてしまいそうですね、、、
分類にはコウノトリ目に含める説が主流でしたが、近年DNA分析によりペリカン目に近いことが分かりました。そんなハシビロコウは、コウノトリ目とペリカン目と同じように大きな嘴(くちばし)が特徴ですよね。この嘴は長さ20cm以上にもなり、大人の手かそれ以上の長さになります。
出典:https://commons.m.wikimedia.org/wiki/File:Schuhschnabel_(Frontal)_-_Weltvogelpark_Walsrode_2010.jpg
名前にも面白いところがあり、和名のハシビロコウには「嘴の広いコウノトリ」、英名のShoebillには「靴のような嘴」、そして学名のBalaeniceps rexはラテン語で「クジラ頭の王様」という意味があります。外観通りですが、なかなかユニークですよね!
また、首を振りながらお辞儀をするのですがこの行為は相手への親愛を意味していると言います。飼育下にあるハシビロコウは飼育員に対してお辞儀をするそうですよ。
分布
主に中央アフリカ熱帯部にある淡水の沼に生息しており、南スーダンの隣接地域に最も生息しています。ハシビロコウは渡り鳥ではなく留鳥のため、食料が得られない状況や生活環境が大きく変化しなければ移動は行いません。
ハシビロコウは、カミガヤツリという草木や葦原(あしはら)といった植生が混在する地域を好みますが、水田や氾濫した農園でも目撃されているそうです。
食性
主に魚を食べる魚食性で、ハイギョ(肺魚)やティラピア、ナマズなどを食べています。湿地に住む脊椎動物(トカゲや小さいワニなど)を食べる時もあるようです。
そして動かない鳥と言われる所以はその食事にあります。ハシビロコウは獲物のハイギョを捕食する時、ハイギョが息継ぎをするために水面に浮かんでくるのを待ちます。この時、ハイギョに気づかれないようにするため数時間程度ほぼ動かなくなります。
そのためトンボが止まっても動じないのですかね( ・∇・)
鳴かない鳥
ハシビロコウは、鳴管という鳴くために必要な器官が退化しており鳴くことが少ない鳥です。そのかわり、嘴を打ち鳴らすクラッタリングという行為で仲間と合図を出し合っていると言われています。
動画の1:45あたりにクラッタリングをしています。
日本で会える動物園
日本では以下の動物園にハシビロコウがいますので、近くにお住まいの方はすぐに会いに行けます!
ただ、2020年4月時点では新型コロナウイルスによりどこも休園となっていますね。
住所:〒329-3223 栃木県那須郡那須町大島1042-1
住所:〒264-0037 千葉県千葉市若葉区源町280
住所:〒110-8711 東京都台東区上野公園9-83
住所:〒413-0231 静岡県伊東市富戸1317-13
住所:〒436-0024 静岡県掛川市南西郷1517
住所:〒650-0047 兵庫県神戸市中央区港島南町7丁目1−9
住所:〒690-0263 島根県松江市大垣町52
住所:〒781-5233 高知県香南市野市町大谷738番地
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