2020年5月31日放送の情熱大陸に木彫家の貝澤徹さんが出演されます。初めてお聞きしたお名前でしたが、すごい木彫家ということで気になり調べてみました!
すると彼が初めて挑戦した人物木彫りが「ウポポイ」という博物館や工房が一体となった施設に展示されるということで、そちらについてもまとめてみました!
それでは見ていきましょう!
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貝澤徹プロフィール
出典:http://nibutani.jp/artisan/t_kaizawa.html
名前:貝澤 徹(かいざわ とおる)
生年月日:1958年
出身地:北海道平取町二風谷
曽祖父は木彫の名人
工芸一家に生まれた貝澤さんの曽祖父は木彫の名人「貝澤ウトレントク」さんです!父親も木彫家として自身の店を持ち、その店を引き継いだのが貝澤さんです!
出典:https://ameblo.jp/tokaraushi/entry-11353777599.html
高校卒業後、木彫家へ
貝澤さんは高校時代、白老へ下宿しながら学校に通っていました。卒業まで彫刻刀にすら触ったこともありませんでしたが、もともと勉強が苦手だったこともあり家業であった木彫りの道へ進みます。両親からは継がせる気がなかったため結構怒られたようです、、、
初仕事は熊の世話!?
高校卒業後に二風谷へ戻ってきたときの初仕事はヒグマの世話だったとのことです!ヒグマと言っても子どものヒグマですが普通に散歩もされていたし、時には店前に犬のようにリードを柱につないでいたそうです。今では驚きしかありませんが、当時は珍しくなかったそうです。
ヒグマは成長するスピードが速く、大きくなると危険だったようですが貝澤さんには爪を立てることもしなかったそうです。動物にも好かれる方なのでしょうね!
33歳の時に転機が訪れる
木彫りをある程度覚えてから店前で実演販売を始め、両親が商売上手であったことで飛ぶように売れたんだとか。その頃はお客さんが気に入って買ってくれることが嬉しくて楽しかったみたいですが、ほぼ同じものを量産していました。
20歳くらいになるとき、熊彫りで有名な「藤戸竹喜」さんという方の作品に衝撃を受けます。店に訪れた彼が小さい木彫りの熊をくれましが細部まで再現されており、量産ではないものを極めようと強く思ったそうです!
出典:https://blog.goo.ne.jp/ivelove/e/886cdbb3ed1f40b28b82dc8701c2ce14
それから動物などの木彫りを作っていましたが、33歳のときに地元「アイヌ文化博物館」開館でのシンポジウムで、長年眠っていた曽祖父 貝澤ウトレントクさんのイタを紹介したことが大きな転機となりました。
藤戸竹喜さんがその作品を普段とは違う真剣な眼差しで見入っていたそうです。その時「この人がここまで惹きつけられるのだから、こうした伝統的な作品にはちゃんと意味があるのだな」と目が覚め、「自分も嫌だと言って避けている場合じゃない」と気づきました。
貝澤さんの人生には藤戸竹喜さんが大きく関わっていたのですね!
貝澤さんの作品
ウコウク
出典:http://nibutani.jp/artisan/t_kaizawa.html#artisan01
昔のアイヌ民族の入れ墨をした女性の手の写真から発想し、世代交代しながら文化が受け継がれるというメッセージをこめて創り上げた代表作です。
イタ
出典:http://nibutani.jp/artisan/t_kaizawa.html#artisan01
曽祖父 貝澤ウトレントクさんがアイヌ文様を施したイタ(お盆)を再現した作品です。
マキリ
出典:http://nibutani.jp/artisan/t_kaizawa.html#artisan01
アイヌ民族が古くから使用していた短刀です。大人気漫画「ゴールデンカムイ」でも作中に出てくるもので、作者の野田サトルさんが貝澤さんに発注したマキリがそのまま使用されています!
そのためファンからの発注が絶えなかったこともあるそうです。「本来マキリはプロポーズの際に男性から女性に贈られるものなのですが、、、」と仰っていましたが、アイヌ文化の一つが広まったことに喜んでいました!
ケウトゥムカンナスイ(サンプル)
出典:https://www.diners.co.jp
フクロウが孵化する瞬間を表現した木彫作品です!大英博物館で常設展示されており、アイヌ語で「精神、再び」を意味すそうです。
ウポポイとは?
住所:〒059-0902 北海道白老郡白老町若草町2丁目3
TEL:011-271-4171
FAX:011-271-4181
開演時間
- 開業日〜令和2年7⽉19⽇:平⽇9:00〜18:00、⼟⽇祝⽇ 9:00〜20:00
- 令和2年7⽉20⽇〜令和2年8⽉31⽇:9:00〜20:00
- 令和2年9⽉1⽇〜令和2年10⽉31⽇:平⽇ 9:00〜18:00、⼟⽇祝⽇ 9:00〜20:00
- 令和2年11⽉1⽇〜令和3年3⽉31⽇:9:00〜17:00
閉園日
- 月曜日(祝日の場合は翌日以降の平日)、年末年始
入場料(税込)
- 大人(一般)1,200円
- 大人(団体)960円
- 高校生(一般)600円
- 高校生(団体)480円
- 中学生以下無料
ウポポイは薄れつつある日本の貴重なアイヌ文化の復興と発展のための拠点となるナショナルセンターとして建てられました。また、将来先住民族の尊厳を尊重し差別のない多様で豊かな文化を社会を築いていくための象徴として整備されました。
「ウポポイ」とはアイヌ語で「(おおぜいで)歌うこと」を意味しています。
主要施設
国立アイヌ民族博物館
出典:https://ainu-upopoy.jp/facility/museum/
国立民族共生公園
出典:https://ainu-upopoy.jp/facility/park/
- ①ウエカリ チセ
体験交流ホール - ②ヤイハノッカㇻ チセ
体験学習館 - ③イカㇻ ウシ
工房 - ④テエタ カネ アン コタン
伝統的コタン - ⑤カンカン
いざないの回廊 - ⑥ウウェランカラㇷ゚ ミンタㇻ
歓迎の広場 - ⑦ホㇱキアン チセ
エントランス棟
慰霊施設
出典:https://ainu-upopoy.jp/facility/cenotaph/
ウポポイには貝澤さんが初挑戦された人物の木彫り像「火の神 アペフチカムイ」が展示されます!当初は2020年4月オープン予定となっていましたが、現在は新型コロナウイルスの影響で当面延長となっています。
今の状況が落ち着いたら、アクセスも新千歳空港から車で約40分ほどで行くことができますので北海道へ行く際はぜひ訪れてみたいですね!
お土産屋さんではアイヌの工芸品を買うことができますし、レストランではアイヌの伝統料理を頂くことができますので良い思い出になること間違いなしです!
まとめ
貝澤さんが作る木彫りの工芸品はどれも繊細で素晴らしいものです!実用性のあるものもありますので、気になる方は要チェックです!
貝澤さんは本当に優しそうな方で話し方からその感じが伝わってきます!熊に好かれるほどですから!
そんな貝澤さんを見たい方は情熱大陸をご覧ください!